ヌルデの実 |
「薔薇色に 化粧した実を 探し当て 樹の工夫知る 秋のひと時」
ヌルデの実です、雌雄花は6日前に紹介しましたが・雌花序の跡には早くも実が出来ていて、秋に花を咲かせて年内に種を散布し終える樹木は忙しい時期を迎えています、短い花期を終えてから結実までの速さで云うと・アキニレと同じくらいの速さでしょう。円錐果序に出来た実は、長さ5㎜・幅3㎜・厚さ2㎜ほどの扁平な楕円体です(写真上)。実の色は出来て間もない頃は薔薇色の短毛を纏って化粧をしたように美しくなります(写真中)、ただし、一週間もしないうちに薄い青緑色に(写真下)・そして来月末頃に成熟すると最終的には薄茶色へと変化します、このように樹木が工夫を凝らした変化を展開する事があまり知られていないのは・その期間が短い事にもあると思われます。