ヌルデの雌雄花 |
「よく視れば 美しい花 開花して 注目されぬ 忙しい秋」
ヌルデの雌雄花です、樹は雌雄別株で両株とも同じように円錐花序を伸ばして一週間ほど前から小さな白い蕾を満載にしていましたが、先に散房花序に黄色みを帯びた小さな雄花が開いていました。一方、雌株では少し遅れて散房花序に紅みを帯びた雌花が咲き始めました。花の構成は雌雄花ともに花径は3,4㎜の小さなもので緑の萼・白い花弁5個が共通し、雄花には黄色の葯を付けた雄しべ5個と黄色の花蜜があり(写真上2枚)、雌花には退化した雄しべ5個・黄色い柱頭の雌しべ1個・雌しべを取り巻く橙色の花蜜から構成されます(写真下2枚)。アキニレと同じで・この時期に咲く花は晩秋には種を散布するので、忙しく過ごしていて・この後は直ぐに結実するので油断できません。