カツラの雄花 |
「青空を 背にした雄花 紅み帯び 古代伝える 素朴な姿」
千葉・青葉の森公園ではカツラの樹の雄花が開き始めて・雄株全体がうっすらと紅みを帯びています、一週間もしない内に雌株も紅みを帯びて雌花も開花するでしょう。白亜紀の地層にも足跡を残すという雌雄別株・異花の樹木で、この古い樹の雌雄の花には花弁も咢もなく苞と雄しべ・苞と雌しべのみという簡素な構成です。一つの雄花には十数個ほどの雄しべが束になって付いており、今、開いている雄花の雄しべの葯は長さ5㎜・紅赤色を呈し・白っぽい花糸の長さは5㎜ほどで、間もなく雄花は満開になり・花粉を飛ばすでしょう。細い枝に密に付いた花々が、日の出のすぐ後の弱い光に照らされて紅紫色を呈する姿は神々しいまでの美しさで魅せるそうで・機会があれば見てみたいものです。