コノテガシワの実と「たね」 |
「表現の 難しい実が 出す種の 形が普通で ほっと一息」
コノテガシワの樹(写真上)の球果が10月中旬から成熟し始めて果皮が浅緑色から青丹色に変わってきて、6個ある果鱗の結束が解けて境界が明瞭になり(写真中)・解体すると同じ形をしています。この球果はまだ原型を留めていますが、完熟して褐色を帯びてくると果鱗が裂開して、「たね」を散布したり・あるいはすでに枝から去るものも出るようになります。大きな球果には6個の「たね」が入っており、長さ6mm・最大部径3mmほど・片方の先端が尖った楕円体を呈し・いかにも種らしい形です。丸みのある下側1/3ほどにハート状に色の変わった部位があり、ここは果柄と繋がっていた・いわゆる「へそ」に当たる個所です(写真下)。