ヒマラヤスギの実と「たね」 |
「大枝の 高みに楕円の 実から飛ぶ 翼付きの種 乗る風を待つ」
ヒマラヤスギの大枝の球果が褐色になり、その中心軸の周りに螺旋状に積み重なった扇形の種鱗が「たね」を抱えて飛び出す季節が始まりました。この写真の球果はまだ「たね」を散布する前のもので、高さ7cm・最大部径が5cmほどの楕円体で(写真上)、一つの球果に140個ほどの「たね」が出来るようです。飛び出した種鱗と「たね」が樹の近くに着地しており、一つの種鱗は2個の「たね」を抱いています。「たね」は長さ1cm・幅4㎜・厚さ2㎜ほどの先の尖った楕円に近い形をしており、種鱗は扇を拡げた形で・翼は1.5㎝x2㎝x2.5㎝ほどの三角形を呈し(写真下)、球果から飛び出すと空中で通常は種鱗と分離し・写真のように抱えられたまま着地するのは稀な例です。