ハンカチノキの実と「たね」 |
「見掛けより 実の構造は 複雑で 芽生えの頃に 判る不思議さ」
ハンカチノキの実が成熟して枝からぶら下がっています、長さ4cm・最大部径3cmほどの楕円体・果皮は渋紙色を呈しています(写真上)。内部の構造は・渋紙色の薄い果皮に続く厚さ3mmほどは薄緑色の層があり、それに続いてぎょっとするような渋い味のする肌色の果肉層があります。そして果肉の中から取り出した「たね」の大きさは、長さ3cm・最大径部2cmほどの楕円体で縦方向に深い溝が20本ほどあり(写真下)、木質化して固いのでネズミやリスでも齧るのは大変だと思われます。縦溝の存在はその中が何室かに分かれているのかもしれません、木質化して硬くなり人の手でこじ開けるのが難しい「たね」も・土に埋もれて春になると自然に種皮が割れて芽生えが見られる、という種類はハンカチノキやオニグルミ・センダンなどがあります。