ハナミズキの実と「たね」 |
「深緋の葉 奪われた樹は 一年の 最後の仕事 淡々とこなす」
先月末にハナミズキの葉が例年通り深緋色になり、実も成熟して紅赤色になっていて・長さ1cm強・最大部径6mmほどの楕円体で、他に成長しきれなかった実も付いたままでした。ところが台風24号が日本海を通過した後の数日間に、葉は無くなり紅赤色の実だけが枝先に残りました(写真上)。ただし、別の枝先には手回し良く来年の花芽・葉芽も多数作られており、後は「たね」の散布を鳥達に託して・ハナミズキは今年一年の行事の最終段階を迎えています。そして枝先の実をよくよく視てみると、鳥が果皮を突っついて少し破れて中の「たね」が姿を現している健気な姿が見付かりました(写真中)。「たね」は長さ1cm・最大部径5mmほどの楕円体で、先端に花柱の一部が残されままでした(写真下)。