イスノキの実 |
「角を持つ 珍しい実が 目を惹いて 花の印象 受け継ぎ見事」
千葉市緑化植物園でイスノキの実が育っています(写真上)、3月下旬に樹の上部に両性花・下部に雄花を咲かせており珍しい花なので印象に残っていました。同植物園の管理センター入口の鉢植の樹に初めて出会い、花には花被片はなくて・雄花は茜色で偏平な楕円体の葯5~8個を付けた雄しべと退化した雌しべがあり、両性花も葯5~8個を付けた雄しべと丸い子房から茜色で二裂した柱頭を長く伸ばした雌しべが1個あります(写真下)。小さい花ですが・よく視ると雌しべの子房と柱頭には茜色の星状毛がありました。花の雌しべの跡を受け継いで出来た実は、長さ1㎝・最大部径8㎜ほどの楕円体で長く伸びた柱頭が目立ち・星状毛の痕跡も残っています。