キョウチクトウの花 |
「梅雨空に 開いた花は 白ずくめ 洒落た飾りも 同色選ぶ」
日本の夏を代表する花の一つ・キョウチクトウの花が早くも咲き始めており、この花には白の一重咲きと紅の八重咲きの花があります。今日の写真は径5㎝弱の一重咲きの花で・全身真っ白の合弁花で先端が五裂して左右非対称の風車状になっており、面白いのはその裂片の付け根に・先端が細裂した別の花被片が付いて・花を美しく見せています。雌雄しべは中央の筒の中にあり、写真では短毛を付けた長さ5㎜ほどの雌しべの柱頭が中央に、その奥には雄しべの葯が垣間見えています。同じ時期に咲いているテイカカズラもよく似た合弁花で、花冠は五裂して・その裂片は左右非対称の風車状で、雌雄しべは筒の中に納められています。どちらも細長い円筒状の実を付け、冠毛を付けた「たね」を作ります。