ナツツバキの花 |
「縁飾る 白い五弁に 気品あり 静かな寺で 向き合うも好し」
2,3日前からナツツバキが気品のある白い花を咲かせています、緑の葉に浮くように多数の蕾を付けていますが・1日花なので咲いている位置は点々と離れています。花径は5cmほど、花弁には細かな襞と鋸歯が美しさを演出するために配置されています。五弁の中で最外側の1枚は中央部が緑色を帯びているそうで、この写真では上側中央の花弁がそれに相当し・花粉が付着して黄色にも見えます。雄しべは多数が集まって5つの群に分けられ・根元で合生しており、雌しべは1個で・柱頭は5つに分かれています。インド原産のサラソウジュの樹に似ているので、日本では寺院に多く植えられており・京都にある妙心寺の塔頭の一つである東林院には樹齢300年のナツツバキの古木があり・別名「沙羅双樹の寺」と呼ばれているそうです。