ブラシノキの花 |
「五分刈りに 揃えた雄しべ 主役張る 珍しい花 美しく魅せ」
オーストラリア原産のブラシノキが咲き始めました、他にもネムノキなど雄しべを主役とする花は他にも多数ありますが、「美しい雄しべ」という学名を持つこの樹は一目置かれる存在です。前年の実の先に本年枝が伸びて先端に穂状花序ができ・その軸の周りに花を数多く付けるのが特徴で、花は緑色の萼筒・薄緑色の花弁5個・赤い花糸の雄しべ約30個・赤い花柱の雌しべ1個、と四つの花器官を揃えています。花が開く前には蕾の中で雑然と丸まっていた雌雄の蕊が、まず雌しべが伸び出し・続いて雄しべが伸びてきます、それらが絡まずに伸びきるところがミソで・長さがキッチリ揃っているのはさすがに「美しい雄しべ」と称される所以です。