カキノキの花 |
「植物の 掟を守る 雄花たち 花粉飛ばせば 大地へ戻る」
カキノキの若い葉が萌黄色に輝く陰で、雌雄の花が例年より2週間ほど早く開花しました、いつもは少し遅れて咲き始める雌花も・今年はほぼ同時に咲いています。雌雄同株・異花で、ともに花冠の先端が4裂し・淡い橙色を呈します、雄花の花冠は高さ8㎜・直径6㎜ほどで・雄しべが16個あります(写真上)、雌花はやや大きくて花柱が4個・退化した雄しべが奥の方に8個あり・緑色の大きな咢が目立ちます(写真下)。この後は雄花が花粉を出し終えると・さっさと散って樹の下を埋め尽くします。これはシデ類やイチョウ・モミジバフウ・クヌギ・オニグルミなどの雄花の挙動と同じで、役割を終えたものは大地に戻るという植物世界の掟を守っています、この後もシラカシ・スダジイ・クリ・マテバシイが続きます。