ジンチョウゲの花 |
「沈丁花 甘い香りを 漂わせ 楽しみ誘う 民家の角で」
ジンチョウゲの花です、今では見掛けなくなりましたが・昔は公園樹や庭木として好んで植えられて、その香りが楽しまれていました。6月のクチナシ・10月のキンモクセイとともに「日本の三香木」の一つに数えられ、3月にはジンチョウゲが挙げられ・その香りは最も遠くまで拡がり、曲がり角などでは花の姿より先に香りが届きました、爽やかで甘い香りの主成分はリナロールと云うそうです。花径8㎜弱の花が多数集まって・直径3㎝強の球体を形成し、花被片のように見える四裂した咢が外側にあり・色は外面が赤で・内面が白、そして花の中央に黄色い雄しべが並びます。室町時代の文献に記されているこの樹は雌雄異株ですが、日本には雌株はほとんどなくて・挿し木で全国に拡がったそうです。