ノリウツギの冬芽 |
「よく似てる おじさん顔した この冬芽 一年ぶりに 挨拶かわす」
ノリウツギの冬芽です、小さめの頂芽は高さ3㎜弱ほどの小さな円錐体あるいは三角錐体で、色は赤褐色の鱗芽です。葉痕が多数あって・何処が正面か判らなくて、この写真の頂芽の下の葉痕は2段になっていて各3個ずつ合計6個あり、大きさは下の段の方が大きいのも特徴です。また、葉痕の形は図鑑にも変異が多いと書かれているように色々あって、この樹のはアジサイ科に共通するホームベース形で・愛嬌のある面白い形状です、コルク質部の色が青みを帯びているのも珍しく、極め付けは維管束痕が大きめの楕円で縁取られて・内部が凹んでいる感じで・3個の並び方が絶妙です。ノリウツギは樹皮の内皮に粘液を含み、和紙を作るときの糊として利用したことからこの名が付けられたそうです。