2018年 02月 07日
アケボノアセビの「たね」 |
「枯れた実に 剣のような 蕊残し 種生む仕掛け 展示しており」
アケボノアセビの花がフライングして1輪咲いていました、例年・花は3月上旬が開花時期なので・まだ早過ぎて続く花はいないようです。枝の先端から四方に花序が伸び・数多くの小さな蕾が並んでいますが、他の枝先には昨年の実が枯れ萎んで亜麻色になり・五裂したものや開裂していないのも混じっています。枯れた実は直径5㎜弱の球体で、その先端には長さ8㎜ほどの雌しべ花柱と先端に柱頭が残っています(写真上)。この花柱の途中2個所に雄しべが5個ずつ合計10個付き、花に入ってきた昆虫に花粉を付けて・他の花の雌しべに運んで貰う仕掛けになっています。枯れた実の中には飴色に光る「たね」が入っており・長さ3㎜弱・最大幅1㎜ほどの四辺形で・長さ方向に線状模様があり、左上半分が種子部で残りは翼です(写真下)。
by atrees
| 2018-02-07 19:26
| 樹木
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