イチョウの冬芽 |
「表情が 何と豊かな 銀杏の芽 声聴かずとも 物語る眼が」
イチョウの樹が落葉を始めていて、垂れ下がり・錯綜した小枝には夥しい数の小さな冬芽が見え隠れしています。冬芽の大きさは直径3㎜ほどの半球形で・そのすぐ下に小さな楕円形の新しい葉痕4~6個が短枝を取り巻いて螺旋状に並び・昨年以前の葉痕はそれより下にあって・灰黒色に変色しています。葉が落ちて間もないこの時期には、明るい紅柑子色の冬芽と2個の丸い維管束痕を持つ香色の葉痕を組合せた姿が新鮮で、流行の帽子を被り・可愛い目を持った小人がこちらに何かを語り掛けているようにも見えますが、声は聞こえなくても眼が物語っているように感じられます。