ウツギの冬芽 |
「褐色の 枝に潜んで 前を見て 冬空睨み 何かを語る」
ウツギの冬芽です、ウツギの樹はこの時期にはほとんど落葉して、枝には成熟した実が残り・中の小さな種が風に乗って飛び出す機会を待っているところです。そして葉が落ちた枝にはひっそりと冬芽が付いており、それは茶褐色の芽鱗に包まれて春までの長い時間を過ごします。冬芽の下には細長い逆二等辺三角形をした葉痕があり、その中には維管束痕が3個あって・その位置が絶妙で三角形の各頂点に配置されて人の顔のように見え何かを語り掛けているように想像されます。葉痕の中に維管束痕が3個あるケースは多くあり、モミジバフウ・キハダ・ヤマフジなど多彩な面々が居ていずれも人の顔に見えます。