ニガキの冬芽 |
「両の掌を 丸く合わせて 春を待ち 躍り出る芽が 期待の複葉」
ニガキの冬芽です、樹の名前の由来は樹皮・枝・葉・冬芽などに強い苦みがあるためだそうです。冬芽は琥珀色の毛が密生した裸芽で、頂芽は葉脈が顕わになった左右2個の葉芽がまるで掌のように見えて、その両掌で小さな別の芽を包んでいるような格好にもなっていて・さらに葉痕の上には頂生側芽も見られます。3月中旬頃に芽吹きを始めますが、拳を合わせている2個の葉芽が真先に勢いよく伸び出して・いま小さく見えている芽が遅れて出てきますが、複葉なので展開はダイナミックです。冬芽の下の丸い葉痕は平坦で白っぽくて・その中にある3個の維管束痕があまり凸状にならないので多数を探し回れば別ですが・表情が出難い冬芽ではあります。