クサギの実と「たね」 |
「赤と黒 鳥呼ぶ仕掛け 出来上がり 藍色のたね 怪しく光り」
クサギの実が成熟して・果皮の藍色と五裂した萼の茜色との対比が鮮明になり、この二色を選んだセンスの良さがさらに印象を強めています(写真上)。高さ8㎜・直径1cmほどの偏球形を呈しており、四つの膨らみがあり・4個の「たね」を宿していることが窺えます。この先、成熟がさらに進むと果皮は藍から紫黒色へ、萼の色は一層赤みを増して・五の字に反り返って、二色効果で鳥たちを誘い・何処かへ運んで貰う作戦です。藍色の果皮と青い果肉の中の「たね」は高さ5㎜・直径6㎜ほどの偏球体を4等分した感じです。表面には網目状の細かい隆起があり、その内側の窪みにも小さな突起が多数あり宝石のように妖しく光ります(写真下)。