カツラの「たね」 |
「細枝に 数多並んだ 小さな実 口を開いて 仕事の準備」
カツラの樹はすっかり落葉し・成熟した実が細枝に2,3㎝間隔でずらり並んで黒っぽくなり・先端が二裂し始めて「たね」を風に乗せて散布する準備をしているようです(写真上)。翼付きの「たね」は筋状繊維で構成された網目構造になっており・細長い四辺形状で、長さ4mm・最大部幅1.5mm・右端のたね部が厚くて1mm弱で・翼部は薄く0.5㎜弱で、「たね」全体が薄い香色を呈しています(写真中)。また、外表面が黒っぽくなって二裂した実の殻は非常に固くなっており、その殻の内表面は亜麻色に光る畳表を敷き詰めたような状態になっていて、「たね」が滑り出やすいように工夫されているようです(写真下)。