モクゲンジの「たね」 |
「秋色の 袋果の群れ 風を待ち 隙間を開けて 飛び立つ準備」
千葉市緑化植物園にあるモクゲンジの樹は枝のあちこちに袋果を多数飾り付けて目立つ存在でしたが、今月半ばには果皮の色が柳色から茶褐色に変化して落果を始めたので・中の「たね」は成熟したようです。上の写真のように袋果は三角錐状で高さ3cm・底辺長さ2cmほど、果皮は薄い3枚の葉状のもので出来ていますが・すでにそれぞれの結束を弱めて隙間を生じさせ、後は風に任せて散布する状況になっています。袋果の中は実の生育期間中は閉空間でしたが・この時期には空洞になっており・下の写真のように直径6㎜ほどの黒っぽい球形の「たね」が、果皮中央軸部の中程に白っぽく短い種柄を介して1~3個付いています。