ハコネウツギの実 |
「これが実か 緑の筒が 立ち並び 壁画のような 蓋模様もつ」
ハコネウツギの実です、成長した実たちが葉腋から林立している姿が・上の写真のようによく目立つようになってきました。果皮は緑色のままで・ベージュ色にはなっていないので、中の「たね」の成熟にはさらなる時間が必要かと思われます。実の大きさは直径3㎜・高さ3㎝ほどの細長い筒状で、通常の実には先端に萼や雌しべの柱頭が残っていますが、この実の先端はスパッと切断されたようになっています。その表面を拡大して視ると・下の写真のように五角形を呈しているので、花被片の下部で断たれていて・その時点で活動していた表皮系・維管束系・基本組織系の痕跡を壁画のように実の蓋模様としていて・珍しい存在です。