キリの樹 |
「春に花 夏に実育て 秋花芽 葉のない冬は じっと春待つ」
キリの樹は花の後を受け継いだ円錐果序に点々と実を付け、別の枝には来年の円錐花序と花芽を育てています。実は長さ3㎝弱・最大部径2㎝弱の紡錘体で、中身が成熟に近付いたのか・上段の写真のように果皮は若緑色から油色に変り果序の周辺に葉は無くなっています。いっぽう、来年の円錐花序の周辺には中段の写真のように灰緑色の葉が多数あって、花序の成長に励んでいる様子が窺え・落葉する11月までに生育を終えるのでしょう。今年5月初旬の花期の頃の様子を下段の写真に示していますが、花の後に実が出来た姿が想像でき、また、蕾は全体が亜麻色の短毛で覆われて・花芽が出来た今月初旬からの長い期間を過ごしていたことが判ります。