ヤマボウシの実 |
「朱に変わり 存在顕わに なった実は 熟成近く 秋を迎える」
瑞々しい緑色をして葉に紛れていたヤマボウシの集合果が、秋が近付いて朱色に変化を始めて・存在が目立つようになってきました。大きさは直径2cmほどのほぼ球形を呈しており、表面には萼筒が癒合してできた5~7角形の亀甲模様の区画が並び、盛り上がったその中心には雌しべの柱頭が残っています。実が重くなってきたのか、直立して実を支えていた果柄が傾いてきました・秋には下向きに垂れ下がります。実の表面の状態から・中が何室かに分かれていると想像されますが、実際は一室構造で・黄色の果肉に包まれて1~5個の深黄色の「たね」が育まれています。