ゴンズイの「たね」 |
「紅赤の 袋の中の 黒い「たね」 陽に輝いて 鳥の目を射る」
大きな円錐果序に多数付けたゴンズイの実が先月中旬頃から紅赤色になり、10日ほど前から上の写真のように・握り飯形の袋果が二・三裂して、艶のある表面が黒光りする「たね」の姿を目立せています。ゴンズイの袋果は長さ1cm強・高さ1cm弱、果皮は肉厚で果肉はなく・下の写真のように「たね」は袋果の中の空間に1~3個入っており、長さ5mm弱・最大部径3㎜ほどの偏楕円体で、表面には小さく丸い突起が並んで光の反射を増しているようです。この樹は果肉ではなくて・紅と黒という目立つ色を使う二色効果を利用して鳥を誘い、「たね」を運んで貰うという作戦を立てています。